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アッチェレランド (ID=2)
アイドリングタイム(手待ち時間)カッター
      テクノバ株式会社
製品紹介

アイドリングタイム(手待ち時間)カッター

特許出願中

 あなたの製パンラインで、もし窯の前でラックが溜まっていたり、生産の途中でホイロが空になっていたりしていたら、鉄道で言えば追突事故や遅延にほかなりません。 もしそのようなことが全然なければ余程すばらしいスケジューリングが実施されているか、さもなくば隙間だらけのダイヤで運行されているローカル路線でしょうか。 手待ち時間だらけのダイヤで運行すれば追突事故は起き難いけれども、輸送能力(パンのラインでいえば生産力)は低く、生産性の低い赤字路線になります。 実際、ラインではロットの渋滞を避けるために手待ち時間(アイドリングタイム)を必要以上に確保しがちです。 

 製パン工場などの多くの食品工場の労働生産性が低いのは、日配商品で日々の生産量の変化が大きく、しかも受注生産で中長期の生産計画を立てることが出来ない上に、加えて多品種少量生産でしかも多数便の出荷配送を行なっている為に効率的な生産順序で生産できず、この手待ち時間の増加によるものです。 例えば1ラインで10品目生産するとするとその生産順序の組合せは360万通り以上になり、もし20品目以上生産すればまさに天文学的数字になり人の能力でその効率的な生産順序を検証することは不可能です。  

 このような食品工場の実態から、脱却し食品工場の生産性を向上させるために、Accelerando(アッチェレランド)は日々の注文数に基づく生産数量にから合理的な生産パターンを生産工学的手法で算出し、対話形式により工場の実情にあった生産パターンを提案します。 ラインごとの特性や、工程ごとの人数などのリソースを考慮に入れた 判断もできます。 実際に生産する前に生産パターンをシミュレートすることもできますし、 固定的な順序で工程毎の所要時間や終了時間も算出できます。 この他原材料の所要量も算出しますので、実使用(出庫量)との比較により原材料の無駄の監視や、適宜材料単価を更新していけば製造原価の算出もリアルタイムでできます。 すなわちIT技術を製パン工場に取り込み製パン工場の生産性を向上目的としたシステムです。ここではパン工場を例に説明していますが、蒲鉾工場、麺工場、菓子工場、冷凍食品工場などほとんどの食品工場での運用を想定しています。その他バッチ、フローショップでの生産の工場に適合しております。生産性の向上にお悩みの方はぜひご検討ください。

○ アッチェレランドの説明
アッチェレランドの生産指示は図のウインドウからおこなう手入力のほか、各工場の実情にあった入力方法に調整できる。最初に生産指示数を入力して演算をするラインを選択する。このとき出荷時間に制限がある場合は納期を設定しておく。この他に連続して生産したい製品があればグループ化しておける。当然季節変化やセキュリティについては考慮してある。毎度メイクスパンを最短にするには新規計算を選択するが、頻繁な生産順序の変更を避けたい場合には、前日など過去の生産順序でスケジュ−リングする。この時は再計算を選択する。任意の順序に変更したいときは順序指定してスケジューリングをおこなう。アッチェレランドは優れたヒュ−リスティクなアルゴリズムによって極めて短時間に演算することが出来る。 このときラインごとの使用原材料の原価やラインごとの使用量や金額も算出できる。日々の生産計画の他シミュレーションモードによって新製品投入の事前検討や設備改変の検討などが出来る。
  
一括計算
ライン別計算
新規計算
再計算
順序指定
結果表示
原価表示
使用量表示
シミュレーション
納期設定
グループ化
季節対応
セキュリティ
スケジューリングの結果は図のガントチャートに表示される。このときライン工程表示のボタンをクリックすると工程時間テーブルが表示される工場長、ライン責任者はこのテーブルに基づいて管理をおこなう。工程別スケジュール表示で工程を選択して表示させれば工程ごとのスケジュールが表され工程担当者はこれらのテーブルによって作業を実施する。これらは印刷して担当者に渡すことが出来る。このときスケジュールは30ほど提案されるが、それぞれのスケジュールには作業所要時間のほかフィットネスバリューやペナルティバリューが示されるので責任者はこの中から適切なものを選択できる。   
実際の
工程時間
Accelerando
で算出した最適
生産組み合わせ

 上の図は工程改善パターンの一例です各工程の実働時間は変えることなく、ラインの総稼動時間は3時間以上短縮されることが提示されています。 すなわち作業者の各工程における作業密度(作業者は作業速度を上げることなく)は変化させることなく、手待ち(アイドリン)時間を減少させるだけで毎日これだけの時間が短縮される可能性を示しているわけです。 これが全ラインで1年間コストとして削減できれば、その額たるや相当なものになるはずです、あわせてこの間の光熱費の削減も馬鹿になりません。もしも生産ラインが生産能力の限界に達していると思われた時、Accelerandoによって生産工程の組み合わせを改善すれば生産力にゆとりが出て新たな設備の増強も必要なくなる場合も考えられるでしょう。